らんらん

葵秘帖のらんらんのレビュー・感想・評価

葵秘帖(1958年製作の映画)
3.0
東映、モノクロ、時代劇
出演者
市川右太衛門、伏見扇太郎、尾上鯉之助
新珠三千代、丘さとみ、花柳小菊
進藤英太郎、堺駿二、山形勲、加賀邦夫
徳大寺伸、吉田義夫、香川良介、星十郎、阿部九州男

【内容】
水戸藩の浮沈に関わる葵秘帖なるものの入手をめぐって市川右太衛門と悪者が争うっていう謎解き陰謀系時代劇

葵秘帖とは
水戸家に伝わる光圀公以来の家憲で、その中身は過激(尊王・倒幕)で公になれば水戸藩ですらお取り潰しになりかねない門外不出のものらしい
それが財政難の折にうっかり流れて行方不明になってしまった、とかいうマヌケな出来事が物語のきっかけらしい

味方側
藩主(尾上鯉之助)-家老?(山形勲)-浪人(市川右太衛門)
女親分(花柳小菊)、その子分の岡っ引(堺駿二、星十郎)
その他
伏見扇太郎(右太衛門の弟)、ヤクチュウ娘(丘さとみ)

悪役側
老中(加賀邦夫)-老中側用人(進藤英太郎)
香川良介-和尚(吉田義夫)-その部下(阿部九州男)

【感想】
市川右太衛門が拳銃で戦うシーンがあるって点では珍しい映画だとは思う

ただストーリーはつまらなかった
新珠三千代が呪いの仮面だったのは意外だったけど(山形勲かと思ってた)、なんか無理矢理感がして腑に落ちない

なんとなく見てたせいかストーリーがわかりにくいのも難点
そもそも主人公が何者なのかわからないし、登場人物たちが何をしようとしてるのかもわかりにくい
おまけに敵側が一枚岩じゃなくて内輪揉めしてたりもするから余計にわかりにくい
とにかく何のために?っていうのが多すぎる

主な疑問点
・市川右太衛門は何者?
・新珠三千代の行動のほとんどがよくわからない
・進藤英太郎が葵秘帖を追う動機が弱い

丘さとみと新珠三千代が出てる!ってことでわくわくしながら見始めたんだけどなんかガッカリした
どちらも誰がやってもいいようなキチガイみたいな役で全然魅力が出てないと思う

2人を差し置いて花柳小菊がヒロインだとは予想出来なかったなー(花柳小菊自体は好演してる)
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