このレビューはネタバレを含みます
こんなこと書いたら元も子もないかもしれないけど、人が苦しんだり死んだりする事をこんな形で美しいとして良いのか?
人権が剝奪される環境下で幻覚にも苦しんでいる男、その人と関係を築いた彼女がピストルで自殺する。その様子にピアノの伴奏乗っけて美しいです、なのか?
なんか、これを美しいと言いたくない自分がいる。もっと美しい人の生ってあると思うんやけどなあ。その演出、人へのまなざしの向け方がイヤやなあというか。人権意識、とか社会的なイシューへの認識を示せという意味じゃなくて人間を題材にして描く芸術としても作り手の恣意的な感覚がキツいなって。これ似たような作品を良いとしてきた気もするけど、なんか違う気がする。