カニパン食べたい

PicNicのカニパン食べたいのレビュー・感想・評価

PicNic(1996年製作の映画)
4.5
この時代の空気がこのファンタジーの世界にギュッと濃縮されている。リアルタイムに観なかったままずっと気になったまま今になってしまった。ああ十代の当時に観ておけばよかったなという思いと、この歳になって観てよかったという思いと。
YOUTUBEでつまみ食いした時にCHARAの演技がちょっと気恥ずかしいなあと思ったのに、全編通しで観たらただもうひたすらイノセントで危うくて実力以上の可愛らしさ、そして圧倒的な存在感。感性と虚構の世界で生きる表現者の面目躍如でこりゃ浅野忠信じゃなくても恋しちゃう。若き浅野忠信にも危うさをはらんだヒリヒリする魅力があって目が離せなかった。こりゃCHARAじゃなくても恋しちゃう。
1時間ちょっとという短さもよかった。