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私の殺した男のcookieのネタバレレビュー・内容・結末

私の殺した男(1932年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

「生きるべきか死ぬべきか」の、ドイツ出身エルンスト・ルビッチ監督作品🎬

冒頭のシーンからドキッとする。
パリでの第一次世界大戦終戦式典🇫🇷
兵士の行進が、片足を失った男性の股越しに映し出される。

人を殺した罪の意識に苛まれるポールは、赦しを請うためにドイツへ向かう🇩🇪

真実を話せるわけもない。一体どうすればいいのか...観ている私も一緒になって思い悩んでしまう😞

ほっこりするのは、若い二人が行くところ行くところ、ドアベルの音が追いかけてくるシーンw🔔

ビールを飲む酒場が男たちの社交場。ドイツらしい🍻
そこで村八分状態となっても、きっぱりと思いの丈を訴えるシーンは感動!✨

楽器に鍵をかけていたのは悲しみの証🎹🎻
ウォルターの両親やエルサは、鍵を開けて新たな生きる喜びに向かうことができたけれど、ポールは心が安らぐのだろうか。ずっと十字架を背負ったままで...✝️
フランスに戻って自殺してしまわなかっただけでも良かった?
幸せそうなラストが余韻を残す🫧
帰還兵のPTSDを、今までで一番心の痛みとして感じた作品💫

氷のような表情が印象に残るポール役は、その後第二次世界大戦で戦死したという。

【notes】
●ドイツ人を殺せと命令したのは誰か?
誰が私やあんたらの息子を殺せと?
弾丸、毒ガス、銃剣は誰が与えた?
我々父親だろう。
敵だって同じだ。
老いて戦えないくせに、憎しみは備えている。
責任は我々にある。
●義理の父母(になるはずだった人)の家に一緒に暮らす婚約者。実の親子のように互いを思いやっているのが美しい。(私なら実家に帰してあげるけれど。何か事情あり?考えすぎかな?)
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