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私の殺した男のOscarGrooveのレビュー・感想・評価

私の殺した男(1932年製作の映画)
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父親が飲み屋で仲間たちに演説した、息子を殺したのは誰かと問う演説がすごく印象に残った。相手の国でも、特定の誰かでもない。
主人公のフランス人も罪の意識から家族を訪ねるのは好印象だけど、霞むほど亡くなった息子とその家族が暖かい。フランス人が来たぞと地元民にわるい噂を立てられても「誰とだって戦うわ」と言い放つ婚約者、そしてラストシーンが素敵だった。
双方合わせて1000万人死んだと言われる西部戦線の遺恨は少なくとも映画として1932年にはこう考えられるようになった、なろうとしたのならいいなと思った。これ今じゃできないかも。
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