マイ・フェイバリット・ムービーのひとつ。
世界で唯一人”怨念女優”の二つ名を持つ梶芽衣子の眼力が存分に発揮されたチャンバラ映画であり怪奇映画。
父と兄を惨殺され、母を慰み者にした3人の宿敵を追う主人公。
母が復讐を成し遂げるために産んだ子である。
母の遺言によって、人生をかけて敵を追う。
母の最期の願いは、同時に呪いである。
復讐するためだけに生まれてきた、呪われた子である。
これほどまでに壮絶な主人公は、まさに梶芽衣子にしか演じられない。
「復讐したって死んだ人は喜ばない」という言い回しがあるが、本作はその言葉に真正面から唾を吐きかける挑戦的な作品。
特に後半の意外な展開は見事で、怪しい明治時代の匂いを堪能できる。タランティーノのキルビルに強く影響を与えたことでも知られるが、「因果応報!!!」というセリフは、ニンジャスレイヤーにも影響を与えているように思う。
昭和の映画特有の雑な設定や展開なども散見され、万人受けする作品ではないだろうけど、「子連れ狼」や「殺人拳」などの迫力で押し切るタイプの作品が楽しめる人にはウケると思う。
謎の特訓シーンとかも冷静に考えれば変だし、
個人的にどうしても1点だけ気になるのは、ラスト付近の鏡が割れたあとの変に見切れるシーン、あそこだけは何回見ても笑ってしまう。
あそこだけは絶対に変だってwww
なんであのカット採用したのか凄い気になる。
(視聴した人は、きっとみんなわかると思う)
余談1
白雪をもじった修羅雪というタイトルは、海外ではsnow whiteをもじってsnow bloodとなっている。このセンスはたいしたものだ
余談2
幽遊白書の実写化でまさかの幻海役に抜擢された梶芽衣子の演技は楽しみ