インターネット黎明期に「新たなるメディアに潜む底知れない恐怖」を描いた作品。そういった点では『リング』なんかが近いですね。
静かにジワジワと来る恐怖描写はいかにも日本産ホラーらしいですが、なんだかそういった描写に恐怖を覚える以前に、インターネットというものに対して警告をするような、作中の言葉を借りるなら「インターネットで繋がっていても、それは本当の繋がりとは言えないのではないか」みたいなメッセージが込められているような気がしました。そういった意味では、映画というよりよく出来すぎた啓発ビデオみたいに見えてしまったかも…。
(2014.2)