黒沢清監督の代表作のひとつだと思う。
そう思いながらも、観たことがなかったんです。ようやく鑑賞できました。
ホラーだけど、ホラーじゃない。結局、生者も死者も似たようなものじゃないか?と思わされる。虚無感を抱えた孤独な人は、生者にも死者にもいる。あの世とこの世を介する方法が簡単なのも、「どこ行ってもたいして人間は変わらないよ」というメッセージにも取れた。
後を引く映画だ。生きていても死んでいても、ある程度の苦しみはあるっていうのは、ある意味、色々考えこまずに今を前向きに生きれる思想なのかもしれないな。