Kitty

回路のKittyのネタバレレビュー・内容・結末

回路(2000年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

平成最後に観るならコレでした。時代が産んだホラー。
正直、役者の演技が不自然で物語に感情移入も何も出来ないのが辛い。
しかしながら、黒沢清監督の哲学とキレッキレのホラー表現が光る。生理的に感じる不気味さとか気持ち悪さを描写させたら日本一なんじゃないか…?非日常と日常が画としては成立してるけど、それがすごく気持ち悪い。あれだけ存在感が気持ち悪いし異質なのに、浮かずに画として成立してるのがすごい。
テーマとしては「生と死」とか「現代(作品当時)における繋がりと孤独」みたいなことを描いてるのかな。でも、公開年よりもネット社会として成長した現代において、テーマとしてはより深く共感を感じたり。
とにもかくにも、ホラー好きとしては平成最後を飾るにふさわしい映画でした。
Kitty

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