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吸血鬼のkogureawesomeのレビュー・感想・評価

吸血鬼(1932年製作の映画)
5.0
川辺で大きな虫あみのようなものを持って歩いているスーツ姿の主人公。
天使がラッパを吹いている風向計にも魔除けにも見えるシルエット。
ひなびたホテルにたどり着く。
死神が持っているような大鎌を持って鐘を鳴らす村人の後ろ姿。
別室から呪文のような声が聞こえてくる。
夜、ドアにささっている鍵が回り、勝手に入ってくる老人。
水面に実体がなく影だけが映っている。
ゆっくり動くしゃれこうべ。
絵に描いたような毒薬の小瓶。
影を追ううちにたどり着く一軒家。そこに住んでいる儚げな娘。
忘れられないイメージが続く映画。
全体に白昼夢のような雰囲気で、何回観ても途中から話しを見失ってしまう。
でもまた観てしまう。
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