ヒッピー&バイカーを扱ったロードムービーの古典。
60年代後半のアメリカ南部の空気感、北部vs南部のじんわりとした人間の対立、Lも草もたくさん出てきて放浪者らしい旅情があった。
物語として大きな起伏はないのだけれど染み入るような感覚、Thanksgivingのシーンあたりから、めちゃくちゃ良い映画じゃんこれってなる謎の魅力がある。
撮り方もかなり実験的で、後のドラッグムービーの先駆けとなるgood/badのトリップらしい映像が面白かった。ナチュラルにhighになると神性（神らしき存在）と己が同期する感じとか、ナチュラルにlowに入ると己のこれまでの人生の日々とそこで受けてきた苦痛や言葉がフラッシュバックしてトラウマが濁流のように押し寄せてくる感じとか、それを50年前に映像として表現できてるのがすごい。
たまたま松葉杖でいま過ごしてるからか、バイクに乗って風を切って旅をするの良いなあと思った。2本の足で立ち、歩き、走り、乗り物に乗り、たくさんの世界を見て回る幸せよ。
良作です🫰
