このレビューはネタバレを含みます
有名な映画だが、これまで見る機会がなく今回初鑑賞。
ロングフォークのチョッパースタイルのバイク、アメリカンスタイルのファッション、自由を謳歌する生き方、劇中流れる音楽と、どこを切り取ってもカッコいい映画で、とりわけピーター・フォンダとデニス・ホッパーの二人がカッコいい。
しかし、カッコ良さに振り切った映画と思っていたら全然違っていた。
この作品には「自由」を求め旅する二人の若者が、「自由」なんてどこにもなかったんだという強烈なメッセージを送っている。
途中で一緒になったジョージ（ジャック・ニコルソン）が、「奴らが怖がるのは君たちに“自由“を見るからだ。カネで動く者は自由になれない。個人の自由についてはいくらでも喋るが、自由な奴を見るのは怖い」というセリフが深く印象に残る。
最後はトラックの運転手から無慈悲な銃撃を受け、儚く散っていく二人。
ラストシーンは鮮烈であった。
