既存社会に抵抗し、自由な生き方を望む2人のヒッピーのロードムービー。
60年代のカウンターカルチャーを象徴するような作品でした。
自由の国アメリカの広大な荒野の一本道を、自由を掲げ旅をする。爽快そのもので自分もこんな旅をしてみたいとさえ思わせます。
しかし彼らの自由と、自由の国の既存社会の唱える自由は異なるものでした。
彼らの楽しげな旅の随所に、社会に反する彼らに対する嫌悪感が存在しました。
ヒッピーは宿で宿泊拒否されるのは聞いたことありましたが、その程度では済まず、ラストは言葉を失います。
この映画を含めた、カウンターカルチャーの興隆によってアメリカは転換点を迎えることになるわけなので、当時のアメリカを知るには非常に意味のある作品だと思います。