けーはち

プレデターのけーはちのレビュー・感想・評価

プレデター(1987年製作の映画)
4.0
外宇宙から現れサーモグラフィーの眼を持ち光学迷彩によるカモフラージュと高性能なプラズマガンを操る文明を持ちながら軽装で未開のジャングルに分け入り人間を狩猟──ただグロテスクな宇宙怪奇生命体とも平和的で賢明な頭脳派宇宙人とも異なる、ある種の人間臭い野蛮な文化行動をとる狩人プレデター。従来のSF映画界にはなかった彼らの造形は新鮮で衝撃的。「ロッキー」のアポロ役のカール・ウェザースはじめ特徴的な仲間達が戦い、なす術なく死んで行く果てに、彼らの特性や行動指針から付け入るスキを見つけ逆転を試みるシュワちゃんの「血が出るなら殺せる」そう宣言する姿は正しく不撓不屈の80年代アメリカンアクションヒーロー。しかし、彼ら屈強なる正義の米兵もまた他国の人から見れば高度な文明を操りながらいたずらに死を振り撒く凶悪なエイリアンにすぎないのであろう。