茜

炎の少女チャーリーの茜のレビュー・感想・評価

炎の少女チャーリー(1984年製作の映画)
3.2
人体実験により超能力を得た夫婦の間に産まれた娘・チャーリーちゃんのお話。
怒りに震えて周囲の人間を焼き尽くしちゃうなんて正直かっこいいし、ちょっと羨ましい気がしなくもない。

映画としては正直そこまで褒められた出来ではない気がします…。
親子の超能力を狙う政府機関と父娘の逃亡劇が話のメインなんだけど、これがすっごいダラダラしてる。
普通なら「逃亡=スリリング」ってなもんだけど、なにぶんテンポが悪くて眠くなることもしばしば。
尺115分も要らなかったんではないかなぁ…。

でも大人顔負けなドリュー・バリモアの演技力は素晴らしいです。
彼女の存在感がなければ確実に途中で観るの辞めてたと思う。
単純にお芝居が上手いし、子供ならではの愛らしい表情と、ふと見せる凛とした表情、このアンバランスさに惹かれる。
やっぱり後々有名になる人って子供のころから何か「持ってる」というか、特別な魅力があるんだなぁってしみじみと実感。

あと何といっても終盤の炎上祭りは80年代らしい景気の良さで、このために冗長を耐えたと言っても過言ではない。
人が燃え、セットが燃え、車が爆発し、火の玉が飛ぶ。
CGでは真似できない迫力のクオリティ、改めてスタントマンっていう命がけの仕事は凄えと思う。

父親の「逃げるためなら殺せ、これは戦争だ」っていう台詞好き。
大体フレとFPSやる時は毎回こういう事言ってる。
茜