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白鳥の歌なんか聞こえないの一のレビュー・感想・評価

白鳥の歌なんか聞こえない(1972年製作の映画)
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桂千穂の初単独脚本作品。ウジウジした童貞浪人生の大したことない話なんだけど、姿を現さない近所のインテリジジイの来るべき死がとりとめのない日常の時間を覆っていく不思議なムードと覇気のない岡田裕介の顔がなんだか印象深い。会話の端々にぶち込まれたインテリジェンスとユーモアに桂先生の気合いを感じます。外ロケシーンの瑞々しい撮影も良い。
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