ハレンチ学園在学生

白鳥の歌なんか聞こえないのハレンチ学園在学生のレビュー・感想・評価

白鳥の歌なんか聞こえない(1972年製作の映画)
2.8
72年東宝。薫くんシリーズの映画化2作目にして最終作。配役は主役の岡田裕介はそのままだが由美役が森和代から本田みち子へ、兄役が中尾彬から細川俊之に変更になっている。前作「赤頭巾ちゃん気をつけて」に比べると、薫の妄想癖や全体のユーモアは後退し、恋愛(というか対女性)について内向的かつうぶに考え込んでいる心象が前面に出る。70年代の恋愛感としてはオクテに過ぎるように思うし画面に映るものも弛緩しているように見える。由美の先輩役に加賀まりこが出ているが、50余年後の今とあまり印象が変わっていないから驚く。