超空間コベ

怪獣蛇九魔の猛襲の超空間コベのレビュー・感想・評価

怪獣蛇九魔の猛襲(1961年製作の映画)
4.0
『水戸黄門漫遊記 人喰い狒々』
(1956)っぽいヤツだったな。
(←コチラも傑作!)

白羽の矢が立って、怪物ヒヒが
一家を皆殺しにして、娘が拉致
される…という展開まで同じ。

OPでの、血塗れ死体ゴロゴロの
惨劇は、インパクト強烈だ!
(と言いたいが、モノクロだと
イマイチ良く伝わらず残念)

本作の目玉キャラとして大暴れ
する、怪物ヒヒ!
ヤツに触れたが最後、血塗れと
なって絶命するのだ…!☆

こんな怪物に勝てるのか?
どうやって倒すのだ!?と、
行く末を見守らずに居られなく
なる商法だ。


ヤツを迎え討つのは…?そう!
我らが里見浩太朗!!♪

『里見八犬傳』の犬山道節、
『忍術真田城』の猿飛佐助、
『黄金孔雀城』の黒冠者…と、
これまで彼が演じてきた様々な
チートキャラは、指先ひとつで

「―――いえいっ!!」
と、群がる敵を一掃してきた。


だが、今回彼が扮する主人公の
岩見重太郎は、それらと違い、
超常的な術は使えないキャラ。

敵の蛇九魔一味の側もそうだ。
「う~む、不思議な妖術だ…」
←煙玉を放って逃げただけじゃ
ないかよ!(笑)
超常合戦に期待すると肩透かし
を喰う事に…。

だがある意味、本作の重太郎は
上述のチートキャラより凄い!
蛇九魔が操る怪力のヒヒに対し
何と果敢にも、生身の格闘戦を
挑むのだ!!

一本背負いからマウント応酬!
刀でメッタ刺し!とどめは何と
頭上に抱え上げてブン投げる!
☆(笑)
円谷ヒーローのレッドマンを
彷彿させるワイルドなファイト
が熱いぞ。皆で応援しよう!!

続編はこういうの無いんよね?
観る気が起こらんなぁ…。☆
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