ハル

ハプニングのハルのネタバレレビュー・内容・結末

ハプニング(2008年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

植物が反乱を起こすって設定が好き。
確かに反乱されてもおかしくないよな~って思う。
人口増加で人々が吸う酸素の量は増えてるのに、街づくりのためにと森林伐採が行われたりするし。
怒っても仕方ない気がするよな。
「君たちが生きるための酸素を放出しているのは私たちなのに、どうして殺されないといけないのか」
地球温暖化とかもあるしな。
人間が生きてると、自然界にとってクリーンな世界にいつまでもならないからこのような反乱を起こしたって考えるとなるほど~ってなる。


面白かった。面白かったんだけどなんか物足りない……何だろう……


ところで、一緒に共にしていた男の子二人おりましたけど、途中退場したのこれからの場面作りに邪魔だったから殺したとしか思えなくてちょっと可哀想だったw




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めっちゃ面白い考えの人のレビュー発見。
理系の人ならこの映画、また違う形で楽しめそうだと思う。

(久々に本文を見ようとしたら元のやつがどこにあるのか見つからない……
とても素敵な考察だから本文見たかった……)


あの風は、人類の間引きだったんですね。
人類の規定数は決まっていて、それを超えると、規定数に戻すように間引かれる。
人数の多いところから、少ないところへターゲットが移動していくのは、最初は大雑把に間引いて、だんだん規定数に近づけているためだったんですね。
アルマが妊娠したのは、また規定数を超えたという意味なんですね。
なぜアルマ一人が妊娠しただけで風が吹くかというと、それは、未来までを試算したネズミ算で計算しているから。
それは、ジュリアンが車の中で出した計算問題がヒントになってる。
ラスト、学校に行くところで、ジェスの声が出なかったのは、ジュリアンの妊娠に反応していたからなのですね。
てことは、植物の人類に対する怒りではなく、これは、神の意思で、だから、空が強調されていたのか。
神だから、世界全体を考えるわけで、全員苦しまずに殺し、必要以上に殺さない。
あれ、この映画、面白いんじゃない!?


怖い婆さんは、端数の1だったんです(笑)
あと、集団で原っぱを逃げるときに、母親が携帯で子供と連絡取るシーンで、子供が、「微積分」と繰り返すのも、ヒントになってる。
微分が人間の視点で、積分が神の視点。
そして、神と同じ視点で見れるのが、この映画の観客だというわけなのですね。


凄いですね。
今思うと、親友が数学の先生、車の中の問題、微積分のせりふ等、
物語のキーとなる複線が何気なく張られていたんですね。
そして婆さんが端数の1。端数が処理される事で
助かった主人公達。林家ヤコブ平 の凄い洞察力に感服です。
ハル

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