ぶちょおファンク

ハプニングのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

ハプニング(2008年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

稀代の映画詐欺師、M.ナイト・シャマラン監督。

ツカミは強烈に面白く、大風呂敷を盛大に広げるも、その風呂敷は丁寧に少しずつ論理的整合性でもって畳むのではなく、あらかじめ予防線を張っていたカタチでササっと雑に畳み、最終的にはエンタメとしてベタではあるがキレイなカタチで終わらせている点は好感が持てる。

しかし科学の先生でありながら心境のオーラが分かる指環を信じていたり、友人の数学の先生(J.レグイザモ)が何を根拠にその数字、パーセンテージを導き出したのか疑問のある台詞があったり、まあこれは希望的観測での台詞なのかもしれないが、オカルトなのにこういうディテールを入れるのが如何にも詐欺師らしい。
色んな自殺の仕方を考えるのに頭を使いすぎて、脚本まで手が回らなかったんだろう。。。😱

そもそも風が吹くという事象と、植物がなんらかのヒトの神経に作用する物質を放出する、しかもこれらがなんらかの意図を持って拡散するというのは別問題で、こういうのは完全なオカルト現象なので、下手に科学の要素入れても説得力はない。

敢えて真面目に邪推してシャマランを擁護してみるなら、自然界は愚かなヒトが増えすぎて地球に悪影響があるので自殺行為でもってその数の調整をした。
そして自然への畏敬の念をもっと抱きなさい…っという警鐘を鳴らしたかったのだろう。

テーマはええけど説得力がないから詐欺師の印象やねんけどね。(個人の主観(笑)