実際にあった「蜂群崩壊症候群」を元ネタにしたホラー＆パニック＆サスペンス。
Ｍ・ナイト・シャマラン監督製作脚本＆声出演。
風とともに静止する不穏な世界。唐突に死にゆく生物。そこに意思などなく、皆が皆、自分を破壊するためだけに動き出す。多種多様な自殺模様は大きな見どころ。
サバイバル能力トップクラスのマーク・ウォールバーグ。不遇な役どころ多いジョン・レグイザモ。
今作でもイメージ通りのキャスティング。頑張れレグイザモ。
常にまとわりつく不穏な空気は、比喩ではなく"物理"。目に見えなくとも確実にナニカが存在し、それが原因で災禍を被る。
コロナ禍に通ずるところも今作を実感できた一因。自覚症状のない保菌者が自分は平気と出歩く状況。安全な場所って何処なのと。
実話怪談みたいな終わり方も好み。『世にも～』のような狙った意味不ではなく、得てして現実とはそのようなものという諦観。
事実として元ネタの原因や理由が判然としていないのだから、着地点としては妥当なのだろう。
再鑑賞 2021.01.11 ひかりTV
再鑑賞 2020.11.26 ひかりTV
再鑑賞 2016.04.16 ひかりTV
