福福吉吉

オーメン4の福福吉吉のレビュー・感想・評価

オーメン4(1991年製作の映画)
2.0
◆あらすじ◆
ジーンとカレンの夫妻は孤児院から赤ちゃんを引き取り、ディーリアと名付けて大切に育てていた。しかし、ディーリアは少しずつ二面性を見せてカレンを拒絶し始め、周囲で不可解な出来事が起こり始める。

◆感想◆
「オーメン」の少女版だと思って観たら、一応、シリーズのつながりがあって少し驚きました。しかし、ストーリー展開は完全に「オーメン」とほぼ同じで、それでいて主人公のディーリア(エイジア・ヴィーイラ)があからさまに悪意を見せつけるため、自らは何もせず周囲が勝手に酷い目に遭うというダミアンにあった謎めいた雰囲気がディーリアに全く感じなかった。前作までのダミアン役の俳優の演技が上手かったことを本作を観て改めて感じました。

ディーリアはお世辞にも可愛らしさが少なく、もろに憎たらしい顔をしているのでストーリーを楽しむ以前に、観ていて不快な感じがしました。外見が可愛いのに実は悪魔の子という設定が活きていなかったです。
(女の子に失礼なこと言ってすみません。でも、コレジャナイ感がありました。)

ストーリーとして、本作では妻のカレン(フェイ・グラント)がディーリアに少しずつ疑いを持ち始め、ディーリアの正体を明かしていくものとなっており、夫のジーン(マイケル・ウッズ)は政治家となり、ディーリアをかばう立場になります。ストーリー序盤からディーリアの存在を怪しむ乳母のジョーや超能力者のノアが現れる展開は新鮮に感じました。

ラストの展開はなかなか意外性があって良かったと思います。

とはいえ、ディーリアの存在にどうにも気持ちが乗らず、面白さに欠けるように感じました。

鑑賞日:2024年3月12日
鑑賞方法:DVD
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