私は、もっと倫理の核心を衝くようなドラマを期待してた。だから、これは、どのポイントを楽しむ想定なのか分からなかった。勿論デイビッドは可哀想で仕方ない。ハーレイ・ジョエル・オスメントくんは顔を見ているだけで泣けてくる。
でも、あらすじ欄に書いてある"家族を無条件に愛するようプログラムされた"からして、そもそも論点がズレてる。
デイビッドは"家族"ではなく、"モニカ"に固執するよう、彼女と一対一の関係しか築けないよう、つまり社会生活ができないようプログラムされてた。
だから子守ロボットやジゴロ・ジョーなどとは用途が違う。デイビットは、家族ロボットでも、親子ロボットでも、兄弟ロボットでもなく、モニカの子供ロボットだった。
それなら、わざわざ映画にしなくても、ロボットじゃなくても、互いに悲劇しか生まれないのは当然だと思う。