ユウ

A.I.のユウのレビュー・感想・評価

A.I.(2001年製作の映画)
3.8
主人公のデイビッドは愛をプログラムされた少年型のロボット。
彼は目覚めない治療中の実子の代わりとして、スウィントン夫妻の家に招かれる。
そして彼はロボットであるが故の若干の不自然さは覗かせつつも、夫妻に可愛がられた。
だが、愛のプログラムを真に発揮するにはリミッターがかけられており、これを解除し、スウィントン夫婦を真の両親として扱うことは、他ならぬスウィントンの旦那様が反対していた。
しかし、目覚めぬ実子の寂しさとデイビットの愛らしさからスウィントン夫人は、ついにそのリミッターを解除してしまう。
デイビットは彼女を本物の母親として認識し、現実の子供の可愛い部分だけを覗かせる、最高の子供として愛された。
だがそんな幸せを噛み締めた途端、絶望的であった実子の容態が回復、目を覚まし、まもなくスウィントン家へ帰ってきた。
始めこそデイビットは実子の弟として振る舞うが、実子は若干イタズラっ子でデイビットをからかう。
それが元でデイビットは、異常行動を取ってしまうことが見られ始めた。そしてその異常行動の一つで件のイタズラっ子の実子を命の危機に晒してしまう。

子供の紛い物であるが故に愛されたデイビットは、子供の紛い物であるがゆえに捨てられてしまう。
そして、ここから彼の旅が始まる……


正直なところ、旅が始まる後半以降は面白いところと退屈なところが交互にやってくる。
名作ではあるが、フルメタルジャケットのように、前半がピークな映画かもしれない。
ユウ

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