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バタフライ・エフェクトのkuuのレビュー・感想・評価

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)
3.9
『バタフライ・エフェクト』
原題The Butterfly Effect.
製作年2004年。上映時間113分。

ごく小さな差違が、将来的に予測不能な大きな違いを生じるというカオス理論を効果的に取り入れた異色サスペンス。
愛する者を救うため、過去を書き換えようとした男が体験する想像を超えた出来事を描く米国製作品。
主演・製作総指揮はアシュトン・カッチャー。

少年時代、エヴァンは突然記憶を喪失する『ブラックアウト』を起こすことがしばしばあった。
精神科の医師の勧めで、彼は日記をつけるようになる。
13歳の時、ある出来事が原因で幼なじみのケイリーと離ればなれになってしまうが、その時にも彼にはブラックアウトが起きていた。。。

今作品のコンセプトはホンマ興味深く、また、描かれた内容は見事でした。
4人の主人公の人生における3つの異なるステージを背景に、彼らの人生を形成する。
時に好奇心をゾクゾクそそるし、時に破滅的な出来事を直ぐに分かる。
エヴァンにケイリー、レニーに、そしてトミーの人間関係はホンマよく練られてたし、エヴァンが常にブラックアウトに悩まされとって、トミーが完全にイッチャッテ(コロコロチキチキペッパーズ)、ケイリーとレニーがさらにイッチャッテいく中で、彼らがねじれ、変化していく様子は非常に興味深いものがあった。
彼らのほとんど全員が、ある時点で精神病院に入ることになる。
この時、年老いたエヴァン(髭を生やしてパッケージ化され、均質化され、中性的な美少年アシュトン・カッチャー)は、驚異的な記憶力のおかげで子供時代にタイムトラベルして、かつての失敗を取り戻そうと決心する(どうやって実現したのかは説明されてへんやないかイッチャッテる)。
しかし、彼が試みるたびに、事態はどんどんグルグル悪化していく。
若けぇ4人組が関わるストーリーてのは、将に今作品のMAXトラトラ最高の部分かな。
若いトミーは今まで見た中で最もウェ~イ邪悪で堕落したキャラのひとりやし、若いエヴァンは未来の彼よりもはるかに面白ぇえ。
映画が大学時代にフラッシュフォワード(放射線への不安に対する現象で『フラッシュバック』に対する未来への不安現象。)するたびに、小生はそれが非常に遅れていると感じて、別のタイムトラベルシーンを望んだ。
アシュトン・カッチャーは、個人的に若い俳優さんの中じゃ表現力が劣ってたかな。
また、今作品が映画『セブン』を意識していると感じたのは気のせいかなぁ。
エヴァンの日記(タイムトラベルの方法!)はジョン・ドウ(ケヴィン・スペンシーやったかな)の日記と同じで、同じように書かれてた。
実に不思議な感じ。
綺麗ではないにしても、今作品は素晴らしいストーリーやし、発達したキャラを持つ映画として個人的には大好きっす。


🎼野に咲く~ぅ花のよ~おにぃ
風にふか~れてぇ🎶
僕は🍙おむすびが喰いたいんだなぁ。
バタフライ効果というのは、ゆめちゃん。
ローレンツちゅう髭爺さんがカオス理論の基礎となる力学の論文を発表した時の、タイトルに由来するんだなぁこれが。
髭爺さん以前にも蝶の羽ばたきを喩えに用いることはあったのかは僕はしらないんたけど、皆が知ったのはこの時からなんだなぁ。
🙇‍♂️🦋普通に書きます。
どうして蝶なんやろか?って云うと、髭爺さんが発表した、カオスの数的構造として現れるもの、
『ローレンツアトラクタ』
(ローレンツ方程式 は、カオス的ふるまいを示す非線型常微分方程式の一つ)
なんて舌かみそうな、これが、蝶に似てるんですハイ。
それと、カオス力学の初期値鋭敏性の意味を重ねあわせて、蝶ちゅう比喩が用いられた。
因みに、これはローレンツ本人じゃなく、学会の主催者側が用意した講演タイトルだったそうです。
『バタフライ効果』として一般に知られている内容は、カオス理論の、ひとつの側面でしかない。
蝶のブラジリアンキック?じゃないブラジルの蝶羽ばたきが、北米でハリケーンを引き起こすんか?
ちゅうようなこと。
意味としては、誤差として無視できるほどの、ほんのチビっとした違いが、時間経過によって、めちゃ大きな事態を引き起こす事になんのか、てな感じ。
実際、可能性はあるっちゅうたらある。
予測不能は人間には多々ある。
とは云え、カオス理論てのはその程度のことを僕らに教えようとしてるんではないんだなぁ。
横道にそれはじめた。
決定論的には予測は出来ひんが、確率なら数的に記述可能やと云うんが、カオス理論の本質。
もう少し日常的な言葉に書きなおすと 物騒やけど、将来新型コロナウイルスより強力なウィルスの出現はあるんかについて、その順序を正確に述べることは出来ひん。
でも、それらが起る頻度(確率)なら数的に予測することが可能やということ。
明日の天気を当てるんは、たまに古傷が痛むとかで当てれるけとま、完璧には出来ひん。
でも、確率でなら予測なら可能。
天気予報が、降水確率○○%ちゅう様な表現するようになったんはカオス理論が発展したためなんやろな。
でもこのカオス理論の詳細を理解するには、数学と力学の高度な知識が必要になるので、頭痛くなるのでこれにて。
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