一時的に過去に戻り、過去を修正する手段と能力を持った主人公が、幼なじみや母を、現在（2000年代初頭）の不幸から救うため、過去の大局的修正を 5回繰り返す（最初を含め 6つの「現在」がある）。タイムトラヴェル後に新しい現在に戻ってきても、主人公だけはその自我や記憶が修正前と変わっておらず、新状況を理解し適応することになる（主人公の経験する時間軸は映画のそれと一致）。言わば BTTF を繰り返してる感じだが、過去に現在の自分が旅するのでなく、当時の少年の自分に憑依、結果として少年が大人の言動をする点が異なる。安易なハッピーエンドでも悲劇でもなく、大人な選択からの切ないエンディングが絶妙。ソロリティガールから場末の売春婦まで幅広い人物像を演じ分けた主演女優の演技が光る。ミッドバジェットがマイナス印象で、観る側の勝手な希望としては、ハリウッドがビッグバジェットで作った方が傑作になっただろうコンテンツ。過去の修正による変化が小さなグループ内止まりで、タイトル負けしてる
