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バタフライ・エフェクトのTOMJFKのレビュー・感想・評価

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)
3.8
素晴らしい作品だが、ホラー調なのが残念!

全編、スピーディーな展開で、なかなかよく作られているが、「ホラー系テイスト」というか、ちょっと恐怖映画的な見せ方で、本能的に引いてしまい、印象としてあまり後味が良くなく、そこが残念!
特に主人公女性の兄「トミー」が怖すぎ! こんな子供がいたら本当に怖い。
ホラー映画に出てくる子供みたいで、気色悪かった。
あと刑務所で「先輩」2名の股間を、キリで刺しまくったり、殺人や暴力の描写が多く、やはり「ホラー調」。
これは本能的に気色悪くなってしまう。
誰の心にもある、
『もしも、あの時、やり直せたら…』という過去に対する気持ちが、現実のものとなったらどうなるか?
これは面白いテーマだった。
そして、どのような別の展開になっても、何か不幸が起こったりして、やはり、理想と現実とは違うものだという教訓はある。
また、主人公2人の子供時代の初恋の甘酸っぱい雰囲気がいい。
本作はいろいろな映画のエッセンスが詰まっていると思う。
ラストは「街ですれちがう」パターンが本編。
DVDに「特別映像」として入ってる「後を追う」パターンと「話しかける」ハッピーエンド・パターン。
セルDVDにあるという4つ目のラストをまだ観ていないので、早く観てみたい。
この作品を観て3本の映画を思い出した。 『バニラスカイ』『地下鉄に乗って』『天国から来たチャンピォン』 である。
『バニラ・・・』に似ているのが、パラレルワールドの雰囲気。
『地下鉄に・・・』に似ているのが、ケイリーがいなくった未来。その時の喪失感。
『天国から来た・・・』に似ているのが、ラストシーン。主人公2名のカップルに横たわる「絆(きずな)」 あと、個人的に高得点に至らないのは、本作が、B級映画の雰囲気を持ったまんまであることです。 2010/11/8
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