ダイアー教授

バタフライ・エフェクトのダイアー教授のレビュー・感想・評価

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)
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題:俺は、サッド・ストーリーのケイリーがツボ…幸せにしてあげたいです
製作:2004年、アメリカ
監督:エリック・ブレス
脚本:エリック・ブレス、J・マッキー・グラバー
出演:アシュトン・カッチャー、エイミー・スマート、エリック・ストルツ

多感な思春期に観たので、何か感慨深い作品です。
カオス理論のひとつである「バタフライ効果」をテーマにした話。
「バタフライ効果」とは、気象学者のエドワード・ローレンツによる、「蝶がはばたく程度の非常に小さな撹乱でも遠くの場所の気象に影響を与えるか?」という問い掛けと、もしそれが正しければ、観測誤差を無くすことができない限り、正確な長期予測は根本的に困難になる、という数値予報の研究から出てきた提言に由来する(Wikipediaより)

しかし、本作はそんなに小難しい映画ではないと思います。
チャラい恋愛シミュレーションゲームっぽい。「ときめきメモリアル」みたいなノリだと思います。
ティーン=中坊をターゲットにした映画ではないでしょうか?

しかし、同じ中坊向けの“リア充美男美女の自業自得受難劇”である『クルーエル・インテンションズ』とか『ラストサマー』とは、ちょっと毛色が違う一作だと私は思います。

どういう話かは観てのお楽しみで…

個人的にはサッド・ストーリーがツボです。
ヒロインのケイリーが地元のダイナーでウエイトレスやってて、
客のおやじにセクハラされたあとの、彼女の笑顔が何とも言えない。
スゴく“いたたまれない”キモチになりました。
一瞬のシーンですが、あのエイミー・スマートさんの素晴らしい演技だと思います。
そして細身なのに彼女のケツはデカい!

その後の
“エヴァン!あたしのことが好きなら、なんで電話をくれなかったのよ!あたしがここでクサちゃう前に!”
って泣き出すシーンには胸をえぐられました。
その後の彼女に起こることをエヴァンが知った“電話”のシーンで、私は泣いてしまったのを今でも憶えています。
俺も若かったなぁ。

ケイリー…20年ぶりに改めて見ると、そんなに可愛くねえや。
20年でエマ・ストーンだ、マーゴット・ロビーだ、アニャ・テイラー・ジョイだのベッピンさんをたくさん見て、俺も目が肥えた。