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旅立ちの時のpauhのネタバレレビュー・内容・結末

旅立ちの時(1988年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

家族一つとなって一緒にいれるように協力し生活する姿は感動的ではあるものの、親の勝手な我儘で子供達が振り回されているようにも感じ、縛り付けられた人生が可哀想にも思いました。
逃亡生活により特定の友達も出来ず、自分の本当の名前も語れず、才能を開花させ夢を追うにも素直に追い求められない環境が酷く感じ、家族仲が良いのは良いけど複雑な感情になりました。
反戦活動をするのは勝手だけど、犯罪者という事は変わらず、親にも辛い思いをさせ子供達にもというので主人公の両親を素直に応援は出来なかったです。
最終的には自由にさせて貰えて良かったものの、この家族との別れも本来味合わなくていい事だしなぁと感動的なラストとは思えず、弟も可哀想でした。
ただそんな逃亡生活の中出会った彼女との切ない関係や夢を取るか家族を取るかなどの葛藤は見応えがあり、最後まで楽しめました。
設定に新鮮味があり考えさせられる、切ない作品でした!
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