なお

黄色い大地のなおのネタバレレビュー・内容・結末

黄色い大地(1984年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

少し前に観たチェン・カイコー監督の『さらば、わが愛、覇王別姫』がとても良かったので、今度は監督のデビュー作を観てみました☺️

撮影は北京電影学院を卒業したばかりのチャン・イーモウさん!

舞台は日中戦争下の陝北(センホク)。
南の延安からやってきた八路軍の兵士と貧農の娘の淡い恋、そして農民たちの苛酷な生活を描いたもの。

もぉ〜、漢字がね、読めません😅💦
入力するのも一苦労、分かる部分だけフリガナつけてみました💦

当然地理もさっぱりで、古い文化が残る北の陝北、
新しい文化の南の延安。
これ以降は北と南とゆう書き方をしますね。

南からやって来た兵士は顧青(グー・チン)
北の貧しい家の娘は翠巧(ツィチャオ)

軍の励みになる民謡を探しにグーはやって来ます。
どうやら北は農民の民謡が盛んな土地みたい。
その歌を兵士たちに歌わせ、日本軍打倒!の励みにするのが目的のよう。

たまたまそこで目にした結婚式。
花嫁は14歳のまだ子供だとゆうのに、花婿はどう見たって4,50代のおっさん。

どうやらコレ、古くから伝わる北の因習で「売春婚」と言うらしい💦

縁組は娘が幼い頃に決まります。
その時点で結納金が渡されて…。
当然、娘が成長する過程で結納金はなくなってしまうので娘は強制的にお嫁に行かねばならず。

ところが南にはそんな因習はとうの昔になくなっているらしいの。
お嫁に行きたくないツィチャオは、南への憧れとグーへの淡い恋心を抱くのだけど…。

黄色い大地とはよく言ったもので、本当に黄色い土しかない土地に見えました。
そこを一生懸命に耕すのだけど、雨が少ない土地なのか作物は育たず。

水道なんてないのでツィチャオは毎日5キロの道のりを黄河まで水汲みに行くのです。

そんな苦しい生活でも、お嫁に行くよりはマシだワ、とツィチャオは唄にします。

何より胸を打ったのはツィチャオの婚礼日が決まり、グーが去る前日に年老いた父親(と言っても47歳)が絞り出すように歌った唄。

“13歳で婚約、14歳で結婚、15歳で夫に先立たれ〜”とゆう内容なんだけど、夫がいかに年老いているかが分かります。

お父さんだって本心は嫌なんだろうなぁ。
食べて行くため、娘にも食べて行かせるため。

このあとの展開も本当に切なくて🥲

貴重な作品を観れて良かった😌
なお

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