ひでG

真夜中の虹のひでGのレビュー・感想・評価

真夜中の虹(1988年製作の映画)
3.9
来た〜!気になっていたアキ・カウリスマキ映画!
あれっ?カウリスマキ作品が一斉にアマプラで配信されているぞ〜
こりゃあ、アキ祭りや!(🙇せん。こんな
ノリで💦)

本作は、「浮き雲」の8年前の映画。既に彼独自のスタイルは確立している感じがします。

つまり、感情的な演技や演出を拝していき、
見た目は、棒立ち、無表情な人物たちが概ね不幸なことに出会い、何とかしていくドラマ

今回も序盤すぐに、遺産相続で手に入れた全財産をあっさり盗られてしまう男性が主人公。(それにしても無防備、、盗ってください!って感じ💦)

それにしても、カウリスマキ映画の人物たちは、どんなことがあってもめげずに淡々と無表情でやり過ごすね〜
逆に良いことがあっても、淡々となんだけど、、😅

この映画では、クライムの流れになっていくので、笑わず、テゥロ・パヤラ演じる主役カリスネンがハードボイルドの雰囲気を漂わせ後半、とてもカッコよく見えてくるんです。

比較して、今の日本の映像表現の主流は、感情優先主義? 
テレビからなのか、悲しい場面では悲しい音楽を流して、悲しい表情をして、大袈裟に号泣する。
そんな感情優先、演出過多を見慣れてしまうと、逆にカウリスマキ作品がとても新鮮に感じてきます。

そっか、タイトルは、エンドロールに流れるあの曲なのか、あれもまたいいね。
「いろいろあっても、うまくいくよ、」て、
肩の力を抜いて生きていけそうな気にさせる映画でした!
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