淡々としつつも、急展開なのは昔の作品らしい。それはそれで何だか良かったりする。
暴力的で悲愴感漂う内容であるのに、不思議と静かで優しい温もりを感じさせる。
比較的序盤の、カスリネンら、のちの家族3人で曇天の下、各々呑気に寛いでいるシーンが妙に印象に残る。
決して洒落た理想的な暮らしではないが、これはこの人たちの全てなんだろうなと、現実に生きる彼らがより強調されていたように思う。
粗雑なようで繊細な時間。それが詰まったものが人生であって、この作品になる。
- そこへは大空の虹がつれていってくれる。
束の間の幸福なのか、はたまた、、。