よく観る

真夜中の虹のよく観るのレビュー・感想・評価

真夜中の虹(1988年製作の映画)
3.7
初めて観たカウリスマキ監督作品で、主人公の未来が見えなそうな目、無造作なヘアスタイルなど個人や社会の節々に綻びや残念さが見え隠れする様子がテンポよく流れて、演出の面で静かに感動させるスタイルに気付けました。また、子役の味わい深い表情やセリフに驚かされました。あれだけのことを引き出せるのは、監督の手腕でしょうか。
希望に向けて直向きに働きたいのに、状況がそれを許さない。プロレタリアートの髄、労働者3部作に位置付けられた本作が良かったので、ほか2部作に注目します。