再見。勤務していた炭鉱が閉まる、というところから映画が始まるのが好き。終わるところから始まる。
そしてひたすら水平運動。オープンカーの平たさすら象徴的に思えるが、多くの場合カメラは横に動く。これはやっぱり社会主義的なカメラなんだろうか。横にパンしていくカメラが「仕事はない」と首を振るおっさんに連動していく自嘲気味な可笑しさが素晴らしい。そしてそれゆえ時折見せる縦の動きに魅せられる。殴り飛ばされた刑務官が落下する様の、ほんのひと時の躍動感!
あとは主役がシブイのと、やたらと拳銃が出てきてなんだかハードボイルドなんすよね。珍しい気がする。