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伴淳・森繁の糞尿譚のmingoのレビュー・感想・評価

伴淳・森繁の糞尿譚(1957年製作の映画)
3.5
期待していたような作品ではなく、意外とネオレアリズ強めの変な映画だった。野村芳太郎て脚本を直しすぎると失敗するイメージあるけどこれはどっちつかずな印象。「東京湾」とか「モダン道中」が振り切りすぎてるせいもあるけど、食い物にされささやかな夢や希望を押しつぶされた人間の最後の意地が爆発したラストの糞尿撒き散らしは盛大で愉しかった。煙突から煙だけがもくもくと立ち上る工場地帯を背景に山間で黙々と農作業に勤しむ一家のラストカットが悲哀に満ちていて良いエンドだった。
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