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連邦警察のAONIのレビュー・感想・評価

連邦警察(1959年製作の映画)
3.0
FBI就職説明会で流されても全く不思議ではない内容の大河ドラマ。 ジェームズ・スチュアートが子供のために買った、風が吹くとプロペラがまわり音楽を奏でる帽子が印象的。

映画の最後に「FBIとエドガー・J・フーバー長官(の協力)に心から感謝する」というような文が捧げられている。間違いなくFBI宣伝映画です。この宣伝映画の主役に“アメリカの良心”ジェームズ・スチュアートをキャスティングしたのがポイント。FBI局員の仕事紹介だけでなく、家族ドラマにも比重をかけており、決してスーパーマンではない普通の悩めるアメリカ市民として描かれている。

奥さん役であるベラ・マイルズがベラボーに美しい。結構失言をかますジェームズ・スチュアートを戒めるシーンはなかなか素敵です。別居中に妻へ出そうとしていた手紙を、戻ってきた妻に読まれてしまうシーンは笑えます。これはかなり恥ずかしいぞ!!

KKK、ギャング退治、敵国(日本、ドイツ)人逮捕、諜報活動、赤狩り等、FBIが手掛けた事件が丁寧に触れられていて、それなりに勉強になり最後まで飽きない。 しかし、「FBIは敵国人の中でも危険人物と思われる者だけを的確に逮捕した」なんて言われても、「ホンマかい!」とツッコミたくなる。赤狩りも同様。

FBIが悪役(?)として映画の中でも描かれるようになるのは、伝説の権力者エドガー・J・フーバー長官が死去した70年代以降のことなのであろう。
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