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眺めのいい部屋のkaitoのレビュー・感想・評価

眺めのいい部屋(1985年製作の映画)
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DVDの解説によれば、20世紀初頭のエドワード朝が舞台。
現代のイギリスよりも遥かにガチガチな階級社会が背景として描かれている。

『最終目的地』に続いて、立て続けにジェームズ・アイボリー映画を観たけど、とにかく"上質"という言葉がこの上なく相応しい映画。上質サイコー!なんとなく、世界名作劇場を連想した。

オープニングとエンディングの舞台がアルノ川沿いフィレンツェでいきなり引き込まれたのと(モンテレジオーネってどこだっけ?)、何にも知らずに観ていたので主人公がヘレナボナム=カーターで驚く(なんつーチャーミングさ!)。今と全然変わらないジュディ・デンチが出てきたのも驚いた。

驚いたと言えば、ルーシーの弟と牧師と最終的なフィアンセが素っ裸で水浴びするシーンがなんか凄い。DVD版だとボカシがかなりしっかり入っていて全然完全版じゃなくて笑った。

恋愛面だけでなく、階級社会における女性の自主性というものがテーマとして描かれていて、とっても現代的な内容でもある。
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