文玧は今年もライブ中

眺めのいい部屋の文玧は今年もライブ中のネタバレレビュー・内容・結末

眺めのいい部屋(1985年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

E・M・フォースターの小説読了済み。

本当にこの映画の雰囲気や空気感が好きでどっぷり浸っていた。熱に浮かされていた。映像的にこんな作品はもう作れないだろうなと思う。本当に好きな作品。
映像が美しく
ジャケットの窓辺に座って見つめあっている構図とか好きすぎる。ラストシーンの長回し。
画面が暗くてシーンによっては見ずらくもあるけど
この陰影が美しくて。隠せないくらい明るくバチバチに光が当たってるより
雰囲気に酔わされている。
オープニングも丁寧できれいでうっとりする。音楽も大好き。アリア、私のお父さん。何度観たことか。
主人公にあまり感情移入できないが(いちばん好きなのはフレディ。無邪気なド派手ストライプスーツ。)
髪振り乱してハリーを追いつめたりするのが想像できないほどレディなヘレナ・ボナム・カーターが見られる。瑞々しい。気性は荒い。
あとからマギー・スミス
ジュディ・デンチ
ダニエル・デイ・ルイスと錚々たるキャストも出演していると知った。もう大河。
キングスイングリッシュ祭り。台詞聞いているのが楽しくて仕方ない。
ヘレナ・ボナム・カーターの喋り方の弾み方。カチンとくる。いい。
役者の声質が違いすぎて素晴らしい。
ジュリアン・サンズはもったりして聞き取りずらいがそれもまた良い。女性陣の小気味よい話し方との対比。
シャーロットやラヴィッシュの行動が理解できなかったけど
歳をとって少しわかるようになった気がする。シャーロット結構いい人じゃないか。
セシル、鼻持ちならないけど意外と好き。悪い奴ではない。
デンホルム・エリオットの役が
考え方など一番近い。なんか鬱陶しいおじさんだけど。外より内が大事ってホントそうだと思ってる。
でも素敵な景色も見てみたい。

ジュリアン・サンズが登山中に行方不明になったということで気になっていたが
なんとか見つかったということで良かったなと思っている。家族の元に戻られた。
ブロンドのサラサラヘアでだいぶ髪型に助けられているが雰囲気イケメンで(対するヘレナはクリックリパーマで、でもリーゼントというかトップにボリュームをだしたポンパドールみたいなヘアが似合ってる。顔が超小さい。)
草原にぼーっと立ってたと思ったら突然こっちに向かって来てキスなんてしてきたら
なんか妙なやつでも一気に心かき乱されてしまうだろう。フィレンツェマジック。
ご近所さんになる、本に書かれるとか気にすんなっていう方が無理な話。少女漫画のような展開。