みきわめとおる

五匹の紳士のみきわめとおるのレビュー・感想・評価

五匹の紳士(1966年製作の映画)
4.0
時代劇、三匹の侍で名を馳せた五社英雄監督
が、現代劇、五匹の紳士で日本戦後のやがて哀しきフイルムノワールを描いた。

(一匹目)仲代達也
死亡交通事故で全てを失った男。
(二匹目)平幹二朗
空襲で半身付随になった男。
(三匹目)井川比佐志
ホシ=犯人の妻と出来て警官を辞めた男。
(四匹目)田中邦衛
ストリップ小屋の照明マンで踊り子を深く愛する男。
(五匹目)中谷一郎
ヤクザに指を折られ、ボクサーを断念した男。

五社英雄の男気100%演出と、女性脚本家黎明期から活躍した大野靖子の脚本で男女の愛に深みを出し切った。

「人間なんてみんな死刑囚さ。
 いつかは死ぬわ。」

男も女もそれは一緒。