ひもの一のレビュー・感想・評価

夜の青春シリーズ1作目。「俺の名はひも」とあんまりな自己紹介で登場の辰っちゃんが開始10分も経たないうちに例によって鮮やかな手際で家出少女・緑魔子をすけこます。クズでしかないのだが、この段取り感が妙に気持ちのいいのだ。そしてまた例によって、騙されていたことを知った魔子ちゃんは尋常ではない量の涙で顔を濡らして夜の街を彷徨い歩く。これだよこれ。目の下にたっぷり隈をつくった中原早苗にロミ山田と擦れっ枯らしの女たち助演陣も素晴らしい。