スギノイチ

ひものスギノイチのレビュー・感想・評価

ひも(1965年製作の映画)
3.7
もっと低劣な映画を想定してたら中々の本格派。
フランス映画のような風格すらある。

梅宮辰夫は女達を手練手管で思いのままにするが、ヤクザという超男社会の中では所詮ミソッカスのような扱いだ。
梅宮辰夫の食い散らかしの一つに過ぎなかったはずの緑魔子は、やがて墜ちてしまった中原早苗すら踏み台にして”男”にカウンターパンチを食らわす。
中原早苗の父(北村和夫)をあしらう段階では完全に捕食者に回っている。
ラストに至っては、梅宮辰夫など雑魚でしかない。
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