緑

ひもの緑のネタバレレビュー・内容・結末

ひも(1965年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

梅宮辰夫に引っ掛けられた緑魔子が実質主役。

家出娘の緑魔子をやくざの梅宮辰夫がナンパし、
梅宮がうまいこと騙くらかして
飲み屋で働かせつつ売春させていたところ、
同じ手口で過去に引っ掛けていた
ホステス兼売春婦が緑魔子に全てを明かし、
飲み屋を飛び出して売春するも痛い目に遭い、
結局他の男の下で売春婦となり、
梅宮が連れ戻すも緑魔子は梅宮の兄貴に乗り換え、
兄貴を殺した梅宮に一緒に九州に逃げようと誘われるも、
110番して梅宮が待つ新宿駅に警察を向かわせ、
騙していた梅宮に復讐を果たす話。

おもしろかった!
緑魔子チョロいなーと思っていたら、
真にチョロいのは梅宮辰夫だった。

緑魔子、お目目くりくりでかわいい!
キャストロールに石橋蓮司の名前があったが
見つけられず。
「仕事」中に天井の節穴を見つめる目が、
梅宮から九州に誘われるシーンに繋がった。
緑魔子の目だからこそのインパクト。

中原早苗は緑魔子に余計なことを吹き込む
うざい女の子だったけれど、
気狂いエンドはさすがに不憫……。
嫁がいなくなって1ヶ月もして
金が尽きてから嫁を探しに来る
北村和夫が梅宮以上にひもだった。

昭和40年、ラーメンは50円、
スパゲティは120円、
個人での売春は2000円。
物価は今の1/10.からそれ以下。
とすれば、飲み屋にふたりで入って
ビール5本で12000円は安い気がする。

緑魔子がタクシーに無線乗車して
運転手に春を売るのにボート小屋に入り、
スクリーンにはふたりの絡みではやく
川をながれ、段差に水が落ち、
岩にぶつかり流れに抗う水。
ここが本作の粗筋だった。
緑