カタパルトスープレックス

ひものカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

ひも(1965年製作の映画)
3.5
梅宮辰夫主演の大映のフィルムノワール「夜の青春」シリーズの第一作目です。

梅宮辰夫の出世作は1968年からの「不良番長」シリーズですが、その前哨戦的な位置づけ。同じ大映ヤクザ映画でも鶴田浩二や高倉健とは違って女泣かせな位置づけ。男を泣かせる鶴田、女を泣かせる梅宮。

この「夜の青春」シリーズで梅宮辰夫は「女たらしのろくでなし」で緑魔子が梅宮辰夫に引っかかって身を亡ぼすのが定番のパターン。本作で梅宮辰夫が演じるのは売春の元締めでひものヒロシ。夜の街で家で娘のシズエ(緑魔子)をナンパして、惚れさせて、売春をさせる。

それにしても、「夜の青春」シリーズで梅宮辰夫が演じる役柄はどいう言うわけか「誠意大将軍」の羽賀研二を想起させて、なんとも因果なもんだなあと思ったりする。

ちなみに、成人映画あつかいだったらしく、ロマンポルノのプロトタイプと言えなくもない。おっぱいは出ないけど。