チッコーネ

女校怪談のチッコーネのレビュー・感想・評価

女校怪談(1998年製作の映画)
3.0
続編も作られたKホラーの元祖(※民主化以降という意味で)。
女子高が舞台で、学歴が物を言う実社会よりよっぽど怖い学園生活がディフォルメ気味に描かれているが…、日本にも見られるテスト重視の詰め込み教育、そしていじめの様子は陰気な共感を呼び起こす。

群像劇の脚本を活かし、各人の状況を同時進行で行き来する編集はトリッキー、またワンカットが微妙に長いのも特徴で、全体を幻想的な印象が覆う。

98年の韓国興収1位作品であるにも関わらず国内でDVD化されていないのは、すでに潰れたシネカノン配給作品内でも異色のジャンルだったから?
VHSのタイトルは『囁く廊下』。