たかちゃん

牛若丸のたかちゃんのレビュー・感想・評価

牛若丸(1952年製作の映画)
1.4
ひばり12歳の時の作品だが、児童向けではなく、大人の鑑賞に耐え得る内容。注目すべきは、この時から男女両方の二役を演じていること。問題は面白くないことだ。監督が大曽根辰夫だから、退屈なのは覚悟していたが、予想以上につまらない。『大忠臣蔵』『修羅桜』を超えるつまらなさ。堺俊二まで出ているのに、コメディ・リリーフとして使っていない。弁慶と牛若丸のやり取りも淡泊で盛り上がらない。カメラも前半は切り返しをあまり使わず、パンを多様。このパンが落ち着きのない振り方で宜しくない。遠近法でピン送りをすればいいのに、と思っていたら、後半は切り返しばかりで一貫性に欠ける。切り返しも故意に数コマ多い編集でだれる。画面内の人物もただ存在するだけで、当たり前の動作のみ。芝居をしていない。手抜き演出だ。駄作。
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