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砂時計のharuのレビュー・感想・評価

砂時計(1973年製作の映画)
5.0
ポーランドのカフカ。(すごく納得)

ユゼフは父がいるサナトリウムへ行くが、そこで摩訶不思議な体験をする。

最初から最後まで徹底して作り込まれてます。現実に戻る隙が全くないです。サナトリウム(療養所)には、変な先生とエロいナースしかおらず、50年前に潰れたんですか?ってぐらい建物はオンボロ。これでナニかが起こらなかったらおかしいってぐらい、舞台が整えられてます。さらにここのサナトリウムは「過去を遡ることで回復の兆しを探す」という治療方針を掲げているらしく、これはもしかしなくても片道切符か?とダークな想像ができちゃいます。ユゼフがここで過去(なのか?)を行ったり来たりする話がメインで、そこでパパとも何度か会います。一つ一つのエピソードの意味はよくわかりませんでしたが、見ているだけでなんか楽しいです。ドアを開けると違う世界、蝋人形とか切手集めとか父の店とか、シュヴァンクマイエル好きな人はハマりそう。

「サラゴサの写本」はまだ見てないですが、すでにおもしろい気がしてます。
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