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プラネット・テラー in グラインドハウスのgengengのレビュー・感想・評価

4.0
『デス・プルーフ in グラインドハウス』がめっちゃ良かった!という話の中でじゃあ『プラネット・テラー in グラインドハウス』はどうだった?って聞かれ、初めて知りました。普段好んでゾンビものを観ないから、全く知らずに見れて良かった。しかもゾンビ映画としてなかなかフツーじゃなくて、ありがとうと言いたい!

漫画の世界から出てきたようなハイテンションぶり、映像の劣化演出、艶やかでエロい肌、ゾンビのグロテスクさ、くどいくらいに登場する「BBQソース」という単語。それらいろいろが混ざって、行ったこともないテキサスのムンムンする熱気を感じた。「BBQソース」の発音と響きが印象に残りすぎてそんなに好きじゃないのにマクドナルドのナゲットとソース食べたくなった。(妙に印象に残ってる発音は他に『DUNE』の「スパイス」がある)

この映画もまた好きなように作っているのが伝わってきて、爽快。映画の予告を本編に入れるとか、途中でフィルム焼き切れちゃったり、途中の映像紛失しちゃってたり、突き抜けてる。ややダレてきたなと思った矢先、映像紛失して急に大量のゾンビに襲われるシーンになるところなんか、特に良かった。意図的にやってるんだとしたら恐ろしいくらい洗練された体験演出だな!

片足がマシンガンという、一度見たら忘れられない特徴的なキャラクター。この映画がオリジナルだったのか!こうなると『片腕マシンガール』も気になってくる。
エル・レイのなんでもマンなキャラクターがカッコよすぎるぜ。背は高くないけどガタイが良く、顎髭が似合っていてクール。
タランティーノが兵士役で出演していて、時間にしたら短かったけど強烈な印象だけ残して死んでいったの笑いました。
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