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誘惑のchiyoのレビュー・感想・評価

誘惑(1957年製作の映画)
3.5
2023/10/14
初恋の人が忘れらない省吉と、現代っ子な一人娘・秀子。DVDジャケットからは芦川いづみがメインのように思えるけれど、冒頭で少し登場するだけでその後はなかなか出てこない。が、左幸子演じる秀子と芸術仲間たち、省吉の店で働く順子の変身、省吉に付き纏う保険屋・コト子と、周りのドタバタっぷりがなかなかに楽しい。また、ほとんどの展開が省吉の洋品店と向かいの喫茶店で事足りているのも良い感じ。そして、終盤に差し掛かった頃に満を持して芦川いづみが登場。省吉の初恋の女性と彼女の娘・章子の一人二役で、翻弄される省吉がちょっぴり可笑しい。ただ、亡き母の思い出のためで章子も承知しているとはいえ、省吉の行動に「芦川いづみに何をしてくれる!」と思わずにはいられない。なお、岡本太郎と東郷青児が画家役で出演。
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