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雨の午後の降霊祭のunkoのレビュー・感想・評価

雨の午後の降霊祭(1964年製作の映画)
3.8
マーク・マクシェイン原作小説の「雨の午後の降霊会」の映画化。
黒沢清監督が「降霊 KOUREI」でリメイクしている。
上記作品の窓越し幽霊ショットは有名で、TVで一番幽霊に近いと霊能者に言わしめた。それを伝え聞いた監督は喜んでいたと高橋洋さんが言っていた。
ちなみに直近、トーマス・アルフレッドソン監督、レイチェル・ワイズ主演で再リメイク予定。

1965年の作品なので、街並みの記録映像としても少し楽しめる。
当時のピカデリーサーカス駅や地下鉄車両が楽しめます。
霊媒者の妻マイラ(K・スタンリー)とその夫ビリー(アッテンボロー)の演技がメイン。降霊祭での妻の様子からギョロギョロする目の動き、夫の苦悩する様も臨場感が伝わる。
あとは車のパワーウィンドを利用したコミカルな動きや染髪してもモノクロなので伝わらないところユーモアがあり見どころ。
妻に特殊な力が本当にあるかないかというところに物語の面白さがあるのだが、結末を知っていても面白い。
最期のシーンは胸がはち切れそうだ…。余韻も最高にいい。
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