あきしげ

ロッキー・ホラー・ショーのあきしげのレビュー・感想・評価

ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)
2.5
観客参加型の映画で冷静に鑑賞しちゃダメなヤツだ。

良かった点。

・エキセントリックな内容
・常識を吹き飛ばす過激さ
・全編に渡るロックな音楽

悪かった点。

・冷静に鑑賞すると退屈
・作品に入るのが大前提
・ストーリー構成は皆無

伝説的なカルト映画を初鑑賞。
噂では知っていて機会がきた。

そもそもカルト映画は万人受けじゃない。
だから手放しで名作とは言えないのです。
そこを勘違いして色眼鏡での鑑賞は違う。

本作を鑑賞して抱いた感想は、
「劇場でみんなと一緒に楽しむ作品」
そのような印象を持ちました。

つまり、本作は一人で鑑賞するモノじゃない。
あくまで本作が好きな人と一緒に観るべきだ。
しかも、ノリの良い人じゃないといけません。

ハメを外せる人と外せない人。
前者は心置きなく楽しめます。
後者は逆に一歩引いた感じに。

自分は完全に後者のタイプです。
冷静に鑑賞してしまったのです。
ノリの良い音楽は良かったです。
奇抜な登場人物も良かったです。

でも、それ以上の引き込まれる要素はなかった。
やはり、本作は一緒に楽しむからカルトな映画。
映画館でワイワイやりながら鑑賞するべき映画。
一人での鑑賞ではそれができないから楽しめず。

本作を手放しで素晴らしいとは言えない。
だからと言って批判的にダメと言えない。

何も考えずにノリの良い音楽に乗せられる。
これができる人こそがハマる映画でしょう。

40年前とは思えないセンス。
これは現代でも通用するはず。
映画としては破綻しています。
冷静になった分、粗が見えた。
だから差し引いて普通の評価。
あきしげ

あきしげ